詩人:高級スプーン似
心の声は
ヘッドホンでは防げない
当たり前だけれど
あの角を曲がっても
ヘッドライトが眩しいだけ
君はいない
天国も地獄も
信じてはいないから
そこから先は無
何もない
もう二度と出会えない
でも
寂しいから
耳の奥まで
音楽を流そう
そこから先に
何もないのなら
ここから先に
君はいないのか
流さない涙
それならまだ
生きていたい
ヘッドホンをして
目をつむる
心に抱けば
君がいるなら
思い出
後ろ向きなら
いつでも会える
それじゃあいけない
わかってるよ
でもね
わかってないよ
泣けないけれど
伝うものがある
それに
もうすぐ終わる
ヘッドホンを外して
目を開けたら
君はいない
わかってるから
少し黙れ