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[94603] 僕らのルール(後半)

詩人:甘味亭 真朱麻呂


誰かが流した涙の重さなんて
僕にはきっと理解できない
ましてや大切な人を失ったときの辛さなんて
重すぎて
理解するのも嫌になるぐらい
結局、僕も傍観者で何も知らずに
ただ、正義だ悪だと叫ぶだけの野次馬だった

僕らには僕らにしか
守れない
僕らが決めたルールがあるから
ただそれに従って
二人は生きるだけ
これからも ずっと
そうして 生きていくだろう
誰かに批判を買うこともないまま
密かに僕らのルールは陪審員も検事も引っ張り出すことなく
判決も罰も
君が決めるだけ

僕は何一つ
異論はないんだ
僕ら二人で決めたことだから
今更
変えられないんだ

今、僕は
無実の判定を受けた
殺人犯の気持ちであり

あざ笑うことも
嬉しがることも
自由なんだ
それでもなぜか
心に何かが引っかかってるんだ

僕はそれをきっと一生抱えるだろうな
悲しいのともちょっと違うけど
もどかしいようなぎこちないような
そんな気持ちを抱えるだろうな

日々、重さを増してく
邪魔くさい
ルールという名の鎖
好きになれない
ルールという名の壁。

2007/01/24 (Wed)
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