詩人:どるとる
気づいていないようで気づいてるんだよ実は
見えていないようで本当は見えてるんだよみんな
浮かない顔をしてるあなたやあなたは
独りぼっちのようで案外慕われてるんだよ
わきの下に生えた
いくつもの脇毛のようにほら見えない場所で見えないところで泣いている君が今日もいるように
僕にはなんとなくわかるから 傍にいるんだよ
もしゃもしゃと毛並みを鳴らして いたずらっぽく微笑む君が愛しくてたまらないのは
今すぐ抱きしめたい
脇毛の中に 光る汗のように 憩いたいのさ
だから好きと言わせてね。