詩人:どるとる
一生懸命、働いて
一生懸命、汗流して
誰のため なんのためおとなはおとなという役柄を演じてるのだろう
満員電車に乗って
行きたくもない会社と交わりたくもない人と 愛想笑いとお世辞を売りさばいて健闘する日々
朝も昼も夜も切なさ漂うよ 月の光細く窓から差し込む 太陽の下では あんなにおとなになれるのに
夜になるとおとなも泣きたくなるんだな
おとなの中にまだ子供がいるよ
わがままもだだをこねるのも子供のものだけじゃないはずさ
見てごらん 子供のようなおとながあふれている
おとながおとなを指差して おまえはおとならしくないと言うのならそう言うおまえはおとなすぎるよ
なんとなくおとなです
いつの間にかおとなだよ
おとなになんてなりたくなかった
ずっと子供のままでいたかった
おとなという線で仕切られた世界は 息が詰まるんだ
おとなという壁で隔てられた世界は 矛盾であふれている
僕がみていたおとなのあの笑顔は嘘だったのかな。