詩人:甘味亭 真朱麻呂
不確かな人生で唯一たしかなことがあるとするなら
それは今 僕らがここに生きてるって事
この時間が偶然でも必然でもたまたまでも関係ない
大切なのは今 僕らがこうして生きてるって事
幻でもない
夢でもないから
自分を自分でみとめてあげよう
わかっててよ
その位
君も僕もたしかにこの場所で生きているんだ
心臓の鼓動だけじゃ疑わしいかい?
だったらこれ以上ないくらいの理由をこれから僕が君に見せよう
生きるってこんなに素晴らしいって事を君に伝えよう
まるで生きてるって事が嘘に思えても君が生きてるって事は嘘にはならない
君が生きてるうちは
君が減らず口たたけるうちは
だから君は君にしか生きれない君らしい生き方で今も生きてる
らしさがわからなくても君が自然におくる毎日が君の君らしい生き方なんだ
不器用な言葉しか言えない僕だけれど
こんな僕を愛してくれた君だから言ってしまったんだ
たしかなこと
ここでこうして何気なく息を吸って吐いて泣いたり笑ったりふつうに生きてる毎日がたしかなことだよ
つまりは つまりはそういうことだよ
これ以上 たしかなことはない
僕はそう思うけど
君はどう思うのかな
たしかなこと
たしかなこと…
不確かな毎日の中でいつからか見えなくなったたしかなこと
君に見せられるといいな
見れるといいな
たしかなこと
たしかなこと…
命のリレーはずっとつづく
明日の自分にバトンを渡し続けるかぎり
その気がなくならないかぎり
悲しみと喜びのレースは終わらない
不確かなものがわかるのならばいつかたしかなものが見えるはず
そして不確かなものがあるのならばたしかなものも必ずあるはず
そう思って走ればわき腹の痛みも少しはやわらぐ
僕が君に今 言えるのはこれが精一杯だよ…