詩人:どるとる
ああ今日もお疲れさまでした
皆さんそれぞれ言いたいこともあるでしょうが
まあ今日はもう終わるんだから
過ぎたことは考えず前を向いて歩きましょ
泣いていたのかな
それとも笑っていたのかな
僕や私だけの1日が
人の数だけきっとあるから
悲しいこともあるだろう
だけど涙の影にはそれなりに笑顔もあったろう
僕の1日も君の1日も考えてみたら もう二度とかえらない1日なんだよね
それを考えたらどんなに悲しい日でも過ぎ去るとなんだか切なさは残ります
どこかに何かを置いてきた気がするけど
それが何かはわからない
どこに置いてきたのかもわからない
だけど僕はどこかに何かを置いてきました
窓の外 ふいに見りゃもう月のお出ましか
さよならとつぶやいた 帰り道 別れ際
嘘でもいいから言おう 今日はいい日だったよって
僕の1日も君の1日にしても 無駄な1日など何ひとつないから
悲しいことさえ消えないけれどきっともう少し歩けばまた笑う僕と出会える
切なささえも引きずって 家に帰ってく人たちのその瞳に映る夕焼けは
確かな足跡刻んでく
僕らを照らし まばゆいばかりの橙に染まる今日です
優しさが押し寄せてくる
切なさが押し寄せてくる
引いてゆくのは仕方ない
悲しいけれど今日の僕とはさよならだ
僕の1日がまたひとつ終わる 終わるよ
なんとなく笑ってみた
黄昏包む部屋の中
やがて夜がやって来てあとはただ 夜明けまで夢の中で待ちぼうけ。