詩人:どるとる
障害者の人を簡単に馬鹿にする人がいた
五体満足の人がえらそうにハンデを抱える人を笑うのを見た
こんな大人になりたくない
そんな大人は大人じゃない
頭では計算できない
愛や優しさがある
どんなに学があっても解けないものがある
どうして思いやりを持って生きれないのか
街にあふれる人ごみの中 こんなに人がいるのにさ 人の間に吹く風はこんなに冷たいのだろう
シミが目立つよ 汚いシミが 人間の心の汚れ 映したように
懸命に生きる人をあざ笑う人ばかりだ
当たり前なことさえできない人がいる
それを当たり前とさえ思えない人がいる
どんなに頭が良くてもどんなに金を持っていても大切なものはいつも見えないものだろう
そうは思わないかい?
シミが増えたよ 汚いシミが いつの時代にもあるような話さ
人の涙や生き様を踏みつけるような人はいっそ消えればいいさ
旅人の名を借りたようなこの自由なようで不自由な毎日を
今日も生きている
それさえひとつの努力じゃないか
誰も規制はしないのに生きることの喜びに笑いかけて 落ちる涙を知りながらも
僕は生きることを選んだんだ
シミのない人はいない
汚れのない真っ白な時代はない
だからこそ僕らは少しでもそのシミを増やさないよう
できるだけ目の前のか弱い人に 優しい眼差し向けるように
生きていかなくちゃ
生きていかなくちゃ
それが僕らの生き方だろう。