詩人:どるとる
あるのかないのかさえわからない出口を探す日々
小さな確率 それでも諦めたくはなかった
見え透いた言い訳と小賢しい嘘で埋め尽くされたこの部屋に
あふれるため息の霧
少しずつ晴れてゆくことを今はただ願う
迷路みたいなジグザクに入り組んだ場所に迷い込んだ時から僕は探してるんだ
今はまだ遠い遠い光
指先さえ届かない光
それでもいつか掴む
僕のこの両手で掴む
今はまだ遠い遠い光
やがてこの手の中光る光
僕は探してる
いつまでも
いつまででも きっと
旅人の名をかりて
時間が尽きるまで
時間がゆるす限りまで
探してるんだ
いつか見た光
いつの日にか我が手に輝くだろう遠い光を今でも
僕は探してるんだ
他愛ない今日の隙間に目を凝らしながら。