詩人:Ray
『そうか。君は
寂しかったんだね?
だからそんなふうに
笑うんだね?』
笑顔が可愛いと言われた
だから
ずっと笑っていたほうがいいんだと思った。
曇り空を見ると
雨が降るんじゃないかとみんな心配する。
晴れていれば
何も思うことなく
人は外を歩けるんだ。
どうしたの?って
言われるのが怖くて
腫れた目をごまかすように笑った。
みんなの前で
いつもどおり
バカみたいにはしゃいだ。
そんな一日、
なんでもない、ただの死へのカウントダウンでしかない今日の一日。
まるでロボットのような固められた僕に
ただの なんでもない、
君の一言。
『そうか。君は
とても弱いんだね?
そんなに弱くって
どうしてそんなに笑えるんだよ。』
人前で泣くのを怖がった
僕の病気を悟られるのが怖くて。
『寂しいんだろ?
辛いんだろ?
なぁ そういうのは
隠さなくていいんだよ。
誰だって
“自分が一番大事”で
それでいいんだよ。』
久しぶりに温もりに出会った。
まるで心の傷が癒されるようで
大親友の僕の涙は
久しぶりに
温かかった。