詩人:高級スプーン似
立ち込める悪臭
腐乱死体のそばで
机に向かってカガクする
きみはまっしぐら
人の道を逸れていく
通じないんだリテラシー
それじゃあ
愛せないんだって
白くもないのに
怪しい粉をフリカケる
死体死体
それは死体
生きてるモノには
見向きもしない
ブードゥーブードゥー
摩訶不思議
不可解魔界のまじないを
独り言ちる
どうすればいいの
この気持ち
死体になれば
愛してくれるの
死体にすれば
思い通りになるのかな
自殺シタイ死体
きみを殺シタイ死体
苦悶の表情も好きだけど
楽にイきたいイかせたい
シカンはいやん
後々のこと考えて
なるべく
傷つけないように
標本にはしたくない死体
甦るのはいつの日か
それまでに
きみも死体
ぼくも死体
シタイ相手に
成就しない恋
墓場に持ってイけないや