詩人:どるとる
いつか僕の心に昇った太陽は光を生み出さない
熱のこもらない つめたい太陽はなにも照らさない 照らせない
崩れ去った 間違いだらけの僕の理想
並べ立てた理論 全てばらばら
つめたい太陽が 照らせるのは 僕の孤独だけ さびしさは足枷
つめたい太陽が 輝くとき 全ての罪が白日のもとに曝される
悔い改めた 懺悔したその日には 十字架に磔にされた彼が あたたかい涙を流すだろう
何も信じないならばそれでも構わないさ
だけれど唯一 あなたには見せたい僕の全て
つめたい太陽が 照らしたのは 僕の未来 はじめて見た希望
つめたい太陽に 照らされて 浮き上がった影 そこに見る悦び
つめたい太陽が
つめたい太陽が
熱を冷ましてく
邪な夢から醒ましてくれる
つめたい太陽に
つめたい太陽に
熱を奪われていく
歪みきった邪念が吸い上げられてゆく
僕の希望さ まぶたの裏でまだ憶えているあの日見た太陽
僕の心にだけ昇る
ただひとつの太陽
もうひとつの太陽。