詩人:どるとる
さびしさはまるで風のように この胸を吹き抜けてく
置き去りにされた人のように 悲しさだけが絶え間なくあふれているのです
かかしのように田畑に立って 僕も何かを成し遂げたい
カラスをよけるだけの役目でも構わない
かかしのように口をへの字に 僕は世の矛盾や理不尽を忌み嫌う
かかしだって 素晴らしい
かかしだから 素晴らしい
カラスを追い払うだけでも
ちゃんと人の役に立てている
人はみんな誰でも役割があるけれど
僕にはなんの役割があるんだろう
まだまだわからない
いつかはわかるのかな
そしてまた目を閉じてつかの間の夢に吸い込まれてく
さびしさはまるで風のように この胸をただ吹き抜けてくだけ
吹き抜けてくだけ。