詩人:愛
真っ黒な道。
男が上を見上げて座ってる。
上には真っ黒な空と数えられる星と白い月しかないのに。
男は何をみてるんだろう。
黒いかっこの男。
黒い空見上げて笑ってる。
それを星と白い月がジッとにらんでる。
それでも男は笑って空を見上げている。
何を考えているんだろう。
"オレ"は近よった。
チリンッ
男は"オレ"を見るとなでた。
男は"オレ"に『お前もあの空も仲間だ。』とつぶやいた。
男は笑ってまた空を見上げる。
でもとても悲しそうだった。
『みんな真っ黒さ。』
男は手を顔におおいかぶせた。
"オレ"は納得した。
そしてまた"オレ"は真っ暗な道にもどる。
ふりむくと男はそこにいなかった。
チリンッ
だれもいないその道に鈴の音がひびきわたった。