詩人:樹厘
静寂の中 厳かに 健気で 穢れのない 雪が降る
僕の心に ただ静かに 暖かな君の雪が降る
僕に君はこう教えてくれた
「大切な人を何があっても離してはいけない
その人を守るために死ぬことを選ばず その人の為に生き抜いて」と
気付くのが遅すぎた
その大切な人は君なのだと聴こえるよ 君の声が ちゃんと届いているよ
だから
逝かないで 戻ってきてよ
君の為に生き抜いてみせるから…
溶けた君の雪が僕の頬を伝う 僕の心と混じって
一つになった
やがて雪の下の大地に新たな命が育まれ
時を越えて もう一度巡り逢える事を願う