詩人:流月
爪先を伸ばす事がこんなにも楽だなんて気付かなかったいや、気付きたくなかったんだ自分に与える罪で自分を弱者に仕立て上げて『あぁ、こんなにも可哀想な私に気付いて』『私はこんなに不幸なの』そんな自慰行為に酔いしれていたかったからそれが楽な快感だったから爪先を少し、伸ばしてみるそれだけで変わる事気付け、今だぞそうやってようやく私が語りかけてきた