詩人:快感じゃがー
此れが貴女の
進むべき道、と
開かれた扉の前
立ち竦んで居たの
鍵を閉めて
無かったことには
出来ないかしら
黄色い明かりの逆光
最後まで貴方は
識らないひとだった
私に出来たことは
貴方の希望に
こころを添わせて
泣くこと
それだけ
後悔が照らされて
悪夢の様に見える
取り囲む総てが
私を繋ぐ総てが
私にとって全てで
何もかもが偽り
昨日が溺れている
さようならなんて
今日は如何したの
泳ぐ視線が痛いけど
在り過ぎる
日めくりの日付け
様々な背景も
もう必要ない
貴方が差し出す
気持ちに
私は正面から
傾けていたのに
誰も居ない
誰も来ない
用意していた
悲劇の結末を
破る
期待して
裏切られること
待ってるだけの
未来が
もうすぐ
やって来るよ
最期の鍵を預かっていて
私はもう戻らない