詩人:トケルネコ
開けている窓に震えるカーテンは赤が基調の模様
明日は晴れって予報士が予報する空は遠い異国の話題
僕たちが話す事 太陽が灯す闇
離陸した銀の揚羽はストローを伸ばし時を吸う
無駄のない方程式に記号の小人と怪獣が躍りだす
僕たちが願う事 真実が曲がる音
殺風景な窓枠に星が巣を張り生き急ぐクモが絡まる
ノープランで始めた登山で気付けば滝行してる四月の熊
僕たちが憂う事 暗礁に満ちる白
このままでいいから きたいはせいりゅうにすてて
あのままでいいから あめのひはたっぷりすくいだして
僕たちが想う事 クチビルが渇く意味
僕たちが話す事 太陽が灯す闇
キミと ボクの お揃いの影の事