詩人:黒夢
君を忘れない。
今 僕にできるのはそれだけ。
君という存在がこの世から消えて
初めて迎えた朝はひどく色のない世界だった。
拭い切れない喪失感は 君がいた証。
君がずっと僕と一緒にいた証。
同時に
君がいない現実を 僕に突きつけてくる。
悲しくてかなしくて 涙も流れない日が続いたよ。
君との約束は守れそうにないと思った。
今 君に笑顔を向けるなんて不可能だから。
それでもしばらくたって ようやく涙が流れたよ。
いなくなった君にはもう 何もできないけれど
いつか その分を他の誰かにあげることが
できる気がする。
それでも それは君を忘れることではないから。
でも今はまだ 君が忘れられなくて
遠い遠いこの地から 君のことを想う。
君の優しい眼差しが 僕の事を包んでいる気がするのは
ただの己惚れ?
君を忘れない。
それは いつか君の他に僕に大切な人ができても。
それが君への 僕から精一杯の
最後のプレゼント。
プレゼントって 形だけじゃないだろ?