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詩人:明希
ただ死ぬ事は、方法や手順を選ばなきゃ簡単な事だ。
限界を越えればいい。
人間なんて、すぐ壊れちゃうんだ。
安物の玩具のように。
とても無機質で、あっけなくて、それでいて無意味。
人生ってそんなモンだ。
だけれど、必死になって、無駄なモノに価値をつけて、よく分からないまま、何か頑張ってる。
人生ってそんなもんだ。
時々、挫折するんだ。
だけど、その都度、何とかやれてきた。
生きてる、それが素晴らしい事だって、辛い時ほど思ったんだ。
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死ぬ時には、小綺麗にしてから逝きたいものです。
使い古した思い出、写真や、書きかけの詩。
残したくないモノ沢山。
方法も考えなきゃ。
誰にも迷惑がかからないように、場所選びや、死に方は慎重にしなきゃいけない。
理屈ばっかり付け加えて、言い訳して、まだ死なない。
これでも、まだ人生はそれなりに楽しんでるよ。
でも、死にたいんだ。
それは、決して不幸なんかじゃなくて、幸せになりたくて、死を夢見てんだ。
誰が悪いとか、何かを責める気もないんだ。
どうしようもなく、自分が憎くて、嫌いで嫌いでたまらない。
なのに、自分が大好きで大切なんだ。
‐‐‐‐‐‐‐
夢や絶望は、有りの侭に此処に託そう。
墓場まで持っていける強さは、持てなかったから‥
ただ1つだけ、死者の願いが叶うなら。
「僕の事は、どうか忘れて下さい。」