詩人:望月敏彰
自分を強くするために
ヨロイを着た
剣も盾も手に入れた
周りからの攻撃は
すべて無意味のものにできた
ヨロイはとても頑丈で重い
だから身動きは取れないな
ヨロイを脱ぎたい
でも 自分が弱くなる
ヨロイを脱ぎたい
でも 自分が弱くなる
自分は強くなったのは
ヨロイが強いだけだったと気づいたら
すぐにヨロイを脱ぐことができた
以前よりも弱くなった自分の身体
これからは自分の足で
歩いていく
ヨロイでごまかすのではなく
自分自身を強くしていく
剣も盾も もういらない
心ひとつで十分だ