詩人:青央紗
水玉模様の君の指は私から煙草を離すように気を使う
青空の下で君と会いたい
魚の泳ぐ朝の車道の上、君は私の名前をあまり呼ばない
大きな風船の中に入り込むワタボコリを消えるまで眺める
あたしたち
大きな影を作る小さな造形物の闇にあたしたちふたりは取り込まれて行く
私の冷たい傷に必ず手を差し伸べるあなた
太陽と空気に挟まれながらあなたの質問に心を開いて行く
言葉に切れ間がある君と私は太陽に照らされる
終わりの無い守りたいという君の意志に私は近づき過ぎないようにした
声のひとつひとつを愛してた…
少し特徴のある、声【ことば】が好きでいた私
私に触れてくれた
私の闇の心が
暖かい色で
輝き出す