詩人:尚由
赤ちゃんのほおは真っ赤っか。何をしていても真っ赤っか。笑っていても、泣いていても。お母さんとはしゃいでいるときも、何か夢中になって静かにしているときも。でも、年小さん、年中さん、年長さんと成長していくうちにその赤はうすれていく。少しずつうすれていく。そして小学校に入るころには消えてなくなる。しばらくお預け。ほおの赤はお預け。やがて恋いこがれて、ほおを赤くするその日まで。