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詩人:旅人モドキ(左利き)
青の囁きどおり
やすらぎの並木がそびえる
きっと寒さがサボって麗らか
芽がいっせいに日向ぼっこ
しらけたココロを解きほぐす
おや石畳に舞う枯れ葉さえ軽やか
緒の切れかけた下駄もきっと
わずかなチャンスを待ちわびる
なぜ歯ぎしりもせず静か
美の殿堂にもマンネリが忍びよる
はやりのカゼに熱発さ
せめて客の洞察はずっと健やか
香を求める人もいる
まるでスパイスを味わうみたい
それを売りさばく方こそ強か
朱に交わってごらん
そのタビに酔いしれて街が染まる
いつも歳末はどこかで賑やか
虹は曇りがちな希望
めざせば到達できずにマサカ
わかれよ清らか