詩人:風凛
春はまるで花園。とろりとした空気に花を咲かせる桜。ピアノのスタッカートより軽いタッチで咲き誇る。そして、時間を感じさせず、見えない間に散る桜。無音の空気が花弁を流す。くるくるはらりくるくるはらり幹にもたれて眠る人、次の季節がやってくる。