詩人:けむり
イメージするんだ。
この胸のド真ん中にあったかいものがあって、
どうしようもなく過ちを犯すぼくを、
自分自身が嫌い、
つねづね追い詰められ、
逃げるように劣等感を積み上げる、
そんな、
自分を責めるばかりのぼくを、
許すサイクルがこの胸の核にあり、
そのあたたかさにぼく自身がすがり、
頼ってもいいのだ、と。
けっして難しいことなんかじゃない。
イメージは叶わないものを映さない。
そしてぼくは本当に優しい人になれるかもしれない。
本当に優しい人とは、
まず自分を許し、
それから人を許せる人だ。
そういう人になれるかもしれない。
ぼくがぼくに許しさえすれば。
そして、
そのイメージはすでに内在していると知ることだ。