詩人:はちざえもん
雲の流れるままに
当てのない旅などしたいと
子供のような事、考えている
僕の少年の頃は
当てのない旅に憧れて
この刺激のない退屈な毎日はクソくらえだ、などと
教室の窓辺で流れてく雲ばかり、眺めていた
今、少し、思い返してみると
あの頃は先の見えない将来への不安なんかも
この先もこんな退屈な未来しか待ち受けていないんじゃねぇかなんて
そんな事ばかり考えていたような気がする
そんな鬱屈した生活を続けながら僕は
生まれついての出不精なんかも相まって
小さな町の中で、更に小さく背中を丸めていた
夕立の匂いは夏の匂い
風が頬を叩く音など聞く
雲は表情を変えて尚
ただ気の向くままに
あの頃の僕は、
自分以外の全てに抵抗しなければ、自分の存在が稀薄になるような気さえしていた
やがて少しずつ少年は大人へと近づき
順応する気持ち、孤独の芽を紡ぐような作業を繰り返す
いつしかそれさえも、別にいいんじゃねぇか、なんて事さえ、思うようになってきた
少し誇らしく なぜか寂しい
あぁもう
散文的過ぎて意味がわからない
舞われ廻れ回れまわれ
言葉遊びはもう仕舞いだ さぁ 本音を語ろう
わからないことばかり でも考えることはやめたくない 単純な答えかもしんないけど 今、君に言えるのは...
時々、胸躍らされる退屈な日々と いえば正しく伝わるだろうか
変わり映えはしないけど それも嫌いじゃない
たぶん そんなとこかな 今、君に言えること
やがて雲も途切れて消える
知らなかったんだ
そんな事さえも