詩人:柚樹
ふと振り向くと風が駆け抜け木を 枝を揺すり薄紅色の花びらを振り落として行った。あの日同じように降り続く桜吹雪その向こうに私はあなたを見た。あなたは桜のようにはかなく散ってしまったけれど薄紅色の花びらが、あなたの影を映していた。