詩人:人魚日和
指紋ひとつとっても自分でいっぱいだ鏡を見てみると相変わらず憎たらしいくせっ毛が笑うあーあ、結っても跡がつかない髪になりたいなあくびをひとつして櫛を梳かす最近できた制服とやらを着てみる、なんて安っぽいんだ自分の価値まで落とすぞこれは映画の真似してムンクの叫び鏡の中の女が無表情で笑ってあくびをひとつした女は言った「さて今日も鬱のはじまりですね」狂った白い日私を連れ出せこの場で殺して生かしておくれ