詩人:葉月
ひとりの帰り道
見上げた無限の空に
きらきら光るなにかを
ひとつ ひとつだけ
見つけました。
それは何よりも誰よりも
輝いて 私の目を離さない
ねぇどうしてふたり離れたの
天の川なんか飛び越えて
私を迎えに来てよ
変わらない笑顔でもう一度
今すぐ…
遠くなったその背中も
まっすぐ見ることのできない瞳も
全部 ぜんぶ他の人とは違う
別のもののように感じられるの
こんなにも時間 過ぎ去ったのに
ねぇどうしてふたり離れたの
芽生えた奇跡 幻なんかじゃないよ
幾千の星 賑わう街 人波の中
すぐに見つけだせるから−
これが悪い夢だというのなら
神様早く目を醒まさせて−
今日もまた ひとり
空を見上げて
冷たい風に想いをのせ
星に願うの。