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[8911] 一番星

詩人:葉月

ひとりの帰り道
見上げた無限の空に
きらきら光るなにかを
ひとつ ひとつだけ
見つけました。

それは何よりも誰よりも
輝いて 私の目を離さない

ねぇどうしてふたり離れたの
天の川なんか飛び越えて
私を迎えに来てよ
変わらない笑顔でもう一度
今すぐ…

遠くなったその背中も
まっすぐ見ることのできない瞳も
全部 ぜんぶ他の人とは違う
別のもののように感じられるの
こんなにも時間 過ぎ去ったのに

ねぇどうしてふたり離れたの
芽生えた奇跡 幻なんかじゃないよ
幾千の星 賑わう街 人波の中
すぐに見つけだせるから−

これが悪い夢だというのなら
神様早く目を醒まさせて−

今日もまた ひとり
空を見上げて
冷たい風に想いをのせ

星に願うの。

2004/02/18 (Wed)
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