詩人:巳年生まれ
おそらくね
あと数分で
あの子が来る時間になる
くるいなければ
もうすぐにでも
あの子が来る時間になる
最初はね
ニガテだったのさ
一目惚れ
とはいかないのさ
目つき悪いし
やかましいし
DEEP OF SHIT
距離が近いし
大してグラマラスなわけでもなしに
服のセンスどこかぶっ飛んでるしね
それが今では どうだい
ぼくらは一心 同体
幸せな毎日
送れそうだ
熱い日差しは
彼女の視線のよう
浮気しやしないかと
睨み付けるジェラシー
都会の喧騒は
耳につくよ執拗に
彼女の中毒性高い声
くせになるジャンキー
強く吹き付けた風は…
強く吹き付けた風は…
良い比喩が
思い付かなくなった
のは
風に乗って
彼女の香りが
ぼくの鼻孔を
刺激したからさ
風に乗って
彼女の香りが
ぼくの鼻孔を
刺激したからさ
どこへ行こうかな…
なにをしようかな…
きみを見ようかな…
きみと居ようかな…
膨らむ太陽に
夏の終わりを
見たよ
膨らむ暁の空に
少女の影法師を
見たよ