詩人:綾
何気なくふと点けたラジオから流れた曲は私の好きな歌だった色褪せずに口ずさみ素敵な昔話に帰るとあの人が微笑むのだ忘れられない忘れたくないそうやって通り過ぎた夕日は明日に恋をした一時の淡さに酔いしれ巡らぬまえに手放したそれはアクセルを踏んで幸せへ向かう途中のささやかな出来事だった