詩人:在音
僕の旦那様は 赤毛のしましま
短めの手足 鼻先には喧嘩傷がある
おしるし程度なかぎしっぽ
抱きしめると 嬉しくてピコピコ
キスしても お腹はむはむしてもピコピコ
僕だけにしかしない 愛情表現
君を撫でる時に つい言ってしまう言葉
「おにぎりに耳」
子供の頃 ばぁちゃんが握ってくれた
まんまるおにぎりとそっくりだから
丁度 はみ出た海苔のように
ちっちゃくついている 君の白い耳
僕の言葉を 理解しているはずなのに
君は嬉しそうに僕を見つめて
ピコピコしっぽを 振っている
もし 僕にもしっぽがあったら
君と一緒にピコピコできるのにね
きっと 僕が猫ならば
君と同じ おにぎりに耳なヤツだと思うよ