詩人:どるとる
僕らは笑いながら
悲しみを見ている
僕らは泣きながらも
希望から目をそらせずにいる
それはまるで静寂の中にそっと生まれる
ざわめきのように
少しずつ満ちていく潮のよう
僕らは怒りながら
冷静な自分を抱く
僕らは落ち着き払いながら
憎しみだって抱いてしまえる
それはまるで行き場のない旅人が 繰り返す自分探しという名前の言い訳にも似通う 最後の悪あがき
それはまるで静寂の中にそっと紛れ込む
押し寄せる音色のように少しずつ形となり頭角をあらわす
砂の中の銀河
ざわざわと ざわざわと
ざわめき立つ感情のよう
感じるかい?
君の中の脈動を。