詩人:剛田奇作
動け、オンボロのパソコンよ
お前の ちからを信じているぞ
私の心は今はただ
泣いているのだ
これは喜びの涙
そう 会社をクビになったのは先日
私は私として生きていたのに
薬を飲んでる躁鬱病患者だから削除されたのさ
退職届けにポンと一発景気よく判子をおしたさ
努力した、できなかった
それだけだ
これからはできることに費やす時間が増えた
ラッキーじゃん
できることしかできないんだ 我々は
昔テレビで障害をもったひとがこういってた
「できることを、ただやる」
私にとっては忘れられないよい言葉
ボロボロのミニーちゃんをクッション代わりに
冷凍の今川焼きをむさぼって
今は詩を書くことに集中だ
さあ
いまから ふりだし
あしたも ふりだし
ひとつ ひとつ また ひとつ
できることを、やる
僕らはみんな、大正解
優劣もない ただの ひとつ