詩人:どるとる
耳をすましてみてごらん
視野をいつもより少しだけ広げてみよう
自分にとっていちばん大切なものはなんだい?
ほの暗い夜の向こう側にある 誰かの涙
そしてその真新しい傷跡 それを誰一人笑えない それは誰一人逃れられない
あれ、空耳かな 僕にも誰かの優しい声が
この耳に いや心におだやかに 聞こえてる
目を閉じると広がる暗闇が 何より優しいそんな夜は 言葉よりも 誰かのぬくもりに包まれていたい
あれ、夢幻かな それにしては はっきりとした夢です 感触さえ感じれる
夢じゃないよ 幻じゃないよ 確かに君がそこにいる
空耳じゃないよ 幻覚でもないよ 確かな愛がここにはある
汚れたような人の中にも 光り輝く希望があるように
どんな場所にも どんな闇の中にも 光はあるんです
空耳かなと感じたら
探しに行こう あの闇の中へ
こんなに星があるんだからね ひとつくらいは君を照らしてくれる
言葉を超えた 姿なき光に照らされて
僕は僕だということを思い出す
その時こそが旅立ちの時。