詩人:あとりえ
空をアトリエにした季節
何ページも
雲の凪がれ
月のような灯
幾度も虹を
詩にして
消えた青空には
新たな風吹いて
空をアトリエにして
意味を無くした
辛い季節
桜はそれでも美しく
どの空とも重なり
入道雲の季節
みんな
蝉みたいに
鳴いたよに
どこか飛んで
同じ色
同じ空なのに
季節により
深さ広さも移り巡り変わる
君のことば
空キャンパスにして
飛んだ
時に
地下の窓から飛び立つような
また桜の季節
空のアトリエにいつか
また虹
架かるでしょう
消えた後には
また新たな風吹いて
空は時に
君のこころのキャンパス