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[142910] さよならの8番ホーム

詩人:甘味亭 真朱麻呂


心の中で誰かに救いを求めても意味はないけれど
そんな小さな希望にさえ頼りたいほど僕は今 孤独なのさ
もういつからだろう
だいぶ笑顔を見せてないなあ
心の中 焦げたように真っ黒け
思い出すらももはや薬にはならない
痛み止めはもう意味はない
この痛みは思い出のすばらしさをも越えた苦しみだから

あのさよならの8番ホームで特別快速に乗った君を見送ったとき
特別快速は目にも留まらない速さで彼女の姿を視界からかき消した
残像だけがむなしく見えた
やがてそこには残像も消えて涙にぬれる僕がいただけ

君は笑っていたかな
それとも泣いてたかな

今となってはわからないけれど
彼女はまだこの胸の中にいるんだよ。

2009/04/30 (Thu)
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