詩人:甘味亭 真朱麻呂
我が輩の辞書には不可能という文字は存在し…まくっている
ほら ナポレオンがあの世で泣いている おぬしの辞書は欠陥品だと
不可能の文字はありすぎるけれど可能の文字は結構あるよ
まあ大したことじゃないけどね
奇跡みたいな事は起こせないけれど
基本的な事はできるんだ
我が輩の辞書はみんなと同じで限りなくふつうすぎるありふれた教科書程度のマニュアル辞書
でもそこが素敵な素敵な辞書なんだよ
わかってるよ
わかってるよ 本当は
ナポレオンも涙が顔から消えて笑っている
君の辞書に比べれば我が輩の辞書など…と笑っている
僕はそんなあたりまえな辞書を抱きしめる ひとりにひとつだけ特別なページをひらいてそこに書かれた文字を読むさ
「この辞書には不可能の文字は付き物、不完全だからこそできる喜びをできる範囲で味わう幸せを得られるんだ」
僕はうなずく
君もうなずく
ナポレオンもうなずく
笑いあう地球は躍る
世界が今 うなずく
貧相な言葉なれどとてもシンプルイズベストビューティホー!