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[177204] 白昼夢

詩人:どるとる


寝ても覚めても
感覚は曖昧なまま
輪郭だけを伝える

無駄な詮索は
先々の道を複雑にする
標を見失い
僕は迷子のようにだだこねる

真っ昼間にみる
白昼夢のように
そこにはただ
曖昧な世界の構図があってその全てを曖昧に曖昧を重ねて
「かもしれない」や「もしかしたら」などといういい加減な言い回しで僕らを欺き通す

生まれた日の朝に
飲み干した涙
わけもなく浮かべた
意味深な顔
どうでもいいさ
世界の行く末
大切なことは
もう手のひらの上

開いたり閉じたりしてきりもなく
変わる時代の中 新しいものも古いものも混ざり合って いつの世も 見えてるものが今になる
聞こえてるものが今になる

目覚めたら 僕はもうここにはいない
育ててくれた人の記憶さえ 忘れて
雲の上

今はただ、それが不思議でならない

はっきりしすぎて
夢だなんて思えない

よくできた幻だな。

2012/07/10 (Tue)
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