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詩人:甘味亭 真朱麻呂
殊に 僕らはなぜ生きているのを精一杯しているのに誰もほめてくれないのかなあ
生きること
生きてみること
いつから
あたりまえになり
くだらなくなり
いつから
人の心から薄れ
色あせたのかな
いっそ 死んだ方がヒーローなのか
こんなにもこんなにも傷だらけになって泥だらけになって頑張ってるのにその頑張りは無意味なものに成り下がるのかな
いっそ 何もしない方がいいのかな
高い地位に登りつめて
夢見た理想を叶えて
それで僕に何が残る
達成感に満足したら虚無感と飽き足らなさが残るだけだろう
それならいっそ夢なんか見ないで夢のない日々を送るよ
そんな人生を生きるよ
なんて事を言いながらひとり悲しくギターを爪弾く 夕刻に僕の瞳に映る世界はきまって淡くにじむ
目がおかしくなったんじゃない景色がおかしいんじゃない
ただにじんだのは事実
僕の心が泣いてるからだ
理由のないところに涙は流れない
涙を流すのはきっと何かが悲しいからだ
でもそれを言葉であらわすことができない
かといって活字でも無理なんだ
そんな繰り返しはやがて終わる
それでも 今はまだ若いから序の口 宵の口
本当の苦しみは
これから
でも
本当の楽しみも
これから
さあ 残された悲しみに泣くか
さあ 残された喜びに笑うか
それでも生きるか
堪えきれず死ぬのか
それはあなた次第
人生はあなたのものだからどうしようがあなた次第
でも忘れないで
死のうと生きようとその先に待つのは見えない恐怖だという事を
でも僕はなぜかはわからないけれど生きようとしている
明日に僕がいるならば明日もまた僕は生きている
今を生きれたらきっと死ぬまで生きている
だからどうのこうの言ったって生まれた限りはそれらは致し方ない事なんだもんね。