詩人:どるとる
苦いブラックコーヒーならミルクと砂糖を足してカフェオレにするみたいにさ
苦い日々も優しさと温もりを加えてカフェオレみたいに甘い日々にできればいい
舌を突き刺す苦さや
辛さなど要らない
カフェオレみたいにただ甘くただ優しい日々なら僕も優しくなれるのに
日々はまるで甘さのないブラックコーヒー
神様はどれだけ僕らに苦痛を与えればそのSっ気は満足するのだろう
僕らはただ泣く
僕らはただ苦しむ
そんな景色がそれ程楽しいのか
僕らは一枚の世界という名の絵画の中
それぞれがそれぞれにそれぞれの生活をそれぞれ暮らしてる
今日も何かを落としては拾う
それぞれがそれぞれにそれぞれの営みとルールとスタンスを守りながら
悲しいこともがまんならないことも必死で爆発しないよう押さえ込んでる
叫びだしそうな口をふさいでる
それぞれがそれぞれにそれぞれの不平不満を抱きながらも通らぬ意見をむなしいわがままと片づけられてもそれぞれがそれぞれに今日もそれぞれの平常心を守っている
火山が大噴火しないように必死の必死の必死で闘っています
それぞれがそれぞれの敵とそれぞれ
今日もそれぞれ
それぞれ日和のその中それぞれ。