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詩人:どるとる
さみしさは風 吹き抜けてしまえば忘れられる
だけれど吹き抜けるまでが苦労です
寄り添う人もいないからさみしい
だけれど寄り添う人がいてもさみしい人もいる
贅沢ばかりの日々
デジタル化された街
人と話しをするのも今は遠くからでも簡単だし 画面を通して 離れた人とも顔を合わせられる
さみしさは風 それでも吹いている
だから忘れるにはまだ時間とお金が足らない
なんでだろうかこんな気持ちになるのは
さみしさが拭えない
なんでだろうかこんな気持ちになるのは
切なさが痛いほど
夜が長いから 月が苛立ちをおぼえ 些か降り注がれる光がゆがんでる
なんでだろうかこんな気持ちがするのは
さみしさにやられて
なんでだろうかこんな気持ちがあるのは
切なさに焦がれてる
出口のない入り口が口をあけて待ってる
扉を開ければそこにはもうもどれない
やりきれなさが走り抜けてゆく
僕を追い越した時間が恋しくて恋しくて涙
今夜はさすがに眠れないよ。