詩人:甘味亭 真朱麻呂
神様でさえ先は読めない
だから神様は大変なものを生み出した
偶然の産物で片づけるのももったいないくらいのおそらく誰にも引き寄せられない偶然のもとに生まれた僕らは神様の脳みそをも凌駕した素晴らしい発明品だ
神様はその誕生に目をひんむいただろう
その時の顔がぜひ見たかったなあと笑う僕と想像上の神様の絵の前 僕らがイメージする神様は神々しいばかりの光を浴びている
でも現実はさえない顔をしたやつなのかもしれない
そして脳みそもたいした脳みそじゃないのかもしれない
すごいのは神様より脳みそより何より偶然の方なのかもしれない
偶然に回されている世界
それを必然と思いこんでいる僕ら
それも一理あるだろう
名付けるなら
「できちゃった結婚」みたいな
偶然がたまたま重なったすごすぎる確立の偶然の上に起きた
神様もびっくり「できちゃった人類」ってのはどうかな
そんなイメージが僕をふるわせる。