詩人:重夏
硬く閉ざしていた花の蕾が綻び始め寒さで強張っていた人々の顔も綻びだす暖かで優しい季節木漏れ日の中穏やかな時間夏の焼け付くような暑さではなく秋の爽やかな陽気でもなく冬の身を刺すような寒気でもない春が纏い連れて来る甘い桜色の風が好き