詩人:甘味亭 真朱麻呂
雨が降る日は
傘になり
晴れた日には
ともに遊ぶ
曖昧な曇りの日なら僕が君の分の傘をもち
月の出た日は寄り添いながら静かに見上げる
そんなふうに人を愛したい
そんなふうな時間を誰かと過ごしたい
その誰かがいるならば
この先あらわれることがあるならば
めぐりあいがあるならば信じたい
僕は今
逢いたい
そんな優しい誰かに
今はまだ
眠りの中
姫は夢の中
まだ奇跡は準備中
わからないさ
まだ僕は若い
そうだと信じたい
これからがのってくるんだって
そんな小さなたわいない希望にすがりつき
僕は悲しさやさびしさの口を必死になって塞ぐ
今にも叫び出しそうな感情をためらう
そんな現状です
僕は今 僕の今。