詩人:どるとる
僕のはじまりは 最初からおわりの匂いをさせていた
人は生まれた瞬間からおわりを定められている
途中でなげだす命なら最初からないほうがいい
途中で諦めるくらいなら最初からなくても同じだろう
そんな弱い気持ちはくだらない
そんな気持ちなら生きる事さえ悲しい
おわりのはじまり はじまりのおわり
繰り返す時間の行き帰り さよならおはよう こんにちは
可もなく不可もなく当たり前のように
振り向きざまに 歌うのさ 僕らはみんな最初からあるようでない空気と同じだと
おわりのはじまり はじまりのおわり
暮れゆく空に 投げかけたあの問いかけは神様も解けないほどに難しい
さよなら さよなら
余計な言葉はいりません
持て余しただけの心
余りある時間の中
生きることの辛さや悲しさなど誰にもつきまとうもの 人との差を比べても言い訳にしかならない
自分の力で立ち上がることのできない人はただ悲しいだけだ
なげだすだけの命なら
最初からないほうがいい
授かった命を 自分のものだけと思ったら
その命は腐るさ
生まれたからには生きるだけが答え
生きるだけが答え。