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詩人:どるとる
あなたの言葉で 誰かを慰めて
あなたのやり方で 誰かを労って
目の前の散らかった現実など気にせず
あなたはあなたの言葉で目の前で泣いている人を抱きしめて
単純な愛でいい
簡単な愛でいい
ただそれが
いつの間にか
あなたの糧になり
誰かの心に
きれいな花を咲かすから
枯れ木に花を咲かせるように
乾いた笑顔は やめて
泣き顔に笑顔を咲かせましょう
この乾いた時代に
僕がばかばかしいほどにまっすぐな歌を歌うよ
朝のはずの今も夜に食べられたように暗い暗い 街の中 人と人は目も合わさず にこりとも笑わない そんな世の中になるまえに枯れ木に花を咲かせましょう
もういいんだよ
無理やり笑わなくても ほんとの涙こそが 輝く世界をいっしょに目指そう
言葉もなく 宛もないままに 時計の針が進むほうとは逆回りに僕は進むけれど
やせ細り 滅びるんじゃなく 少しずつもとの美しさと形を取り戻すんだ いつか
そして 単なる言葉は 魔法のように きらめいて あなたの心にとどくだろう
忘れていた笑顔も こんな気持ちも ほら思い出したように 咲いた 咲いた 咲いた
枯れ木に花が咲いた。