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詩人:どるとる
夏の陽射しが 照り返す ひまわりの咲く坂道を僕らは上る
8月は一番 傾斜がきつい いきなりの暑さに驚きを隠せない
それでもいつの間にか 肌を伝う汗も消え 過ぎ去った夏を思う
あなたの声がする
あの縁側に風が吹く
全ては夢を見ていたような
全ては僕が見ていた夢のような
夏の陽射しを 浴びながら 咲くあのひまわり 黄色く揺れる
過ぎ去ってしまえばさみしいものだと
小さくこぼすあなたのからだにはまだ汗がにじむ 夏はまだ来たばかり
太陽よりも輝いて
誰の目にも
優しく映る
ひまわりの咲く坂道を上る。