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詩人:甘味亭 真朱麻呂
自分が生まれてから死ぬまでのあいだカウントダウンをするように1.2と数えても途中で息を切らしてやめてしまうね
そもそもそんなことをしてる人はおかしく思われる
でも心臓はちゃんとカウントダウンしてるんだ
なにもしなくても導火線は縮まってるんだ
だからいつか人は爆死するように寿命がきたら死ぬんだね
導火線の長さはその人が生きる長さのぶんだけある
今日もまた僕は削られてゆく命の中
あくせく生きる
カウントダウン
今いくつだろう 死ぬまであといくつなんだろう
それさえわからないけどわからないほうがいいね
だからカウントダウンなんてあってないようなものさ
さよならカウントダウン
もう君にはつきあいきれないや
僕は自由に数字にこだわらず生きることにするよ
さよならカウントダウン
さよならカウントダウン
バイバイ
僕は手を振る
そしてそのうち自然にわからないうちに死ぬ
それがふさわしい人間の人生だ
我ながら素晴らしい発送と笑う。