詩人:どるとる
とりあえず歩く
流されるように
流れるままに
ひたすら歩く
僕は歩く
どこまでも
山を越え 谷を越え
海を渡り 野をさすらい
歩く 歩く 歩くよ
悲しみも喜びも
やがて忘れて空の上だから
歩けるうちに歩く
歩く足が動くうちに歩く
年月を 数えては
消えてゆく歳月を思う
偶然の上に必然を積み上げながら
誰かの歩いた土の上に 僕の足跡をつけながら 歩く 歩くよ
カレンダーはもう
ボロボロさ
だけれどまだ
僕は死なない
地図さえない
毎日を
ヒントさえない
この道を
僕は歩く 歩きながら探す いくつものこれからを 踏み出す場所を
歩く 歩く
どこまでも
歩く 歩く
いつまでも
笑ってしまうくらい
悲しい旅だと知ってる
それでも歩くんだ
ほら今日もお日さまが昇るから。